「春運」目前！「12306」の更新で列車変更の手数料規定が変更に

***

「春運」期間の乗車券が1月12日から発売開始となった。春運は旧正月（春節）期間に鉄道利用者が多くなる現象を指し、今年は1月26日から3月5日までの40日間を指す。中国鉄道の輸送能力は、高速鉄道の新路線開業もあって増強を果たし、2019年と比べると旧正月前の期間で14.4％、春節後の期間で12.6％それぞれ向上しているという。

なお、春運を目前に迎え、中国鉄道は新ダイヤを発表〈10日）、さらに鉄道予約アプリ「12306」をアップデートし、機能の最適化や予約変更時のルール改定を行った。

12306が更新、サービスを最適化

1月11日に鉄道12306のウェブサイト(モバイルクライアントを含む)がアップグレードし、乗車券のキャンセル待ち機能が最適化した。具体的な変更点は以下の通り。

1 〉予約可能なオプションが増加：

各乗客が提出できる払い戻し可能な予約オプションが2つから6つに増え、1つの注文につき最多9名の乗客が追加できるようになった。

2 〉オプション候補の数量を増加：

従来の規定にもとづくと、乗客が乗車券を予約する際、選択できるオプションは隣接する2つの日付で、ひとつの日付につき「列車番号＋席番号」を5つ組み合わせることができた。選択可能な組み合わせの合計は最多10あったことになる。

それが今回のアップデートによって、予約販売期間に乗客が事前に選択できる任意の日付は3つに増えた。さらにそれぞれの列車番号で複数の座席を選ぶことができる。合計で最多60通りの「日付＋列車番号」の組み合わせが選択対象となった。

3〉キャンセル待ち受付選択肢を拡大：

従来の規定では、キャンセル待ちの注文で払い戻しを受け付ける時間のデッドラインは、発車時刻の2時間前までだった。それが発車時刻の20分前に変更されている。

4〉増発列車を予約旅客に優先割り当て：

キャンセル待ちで注文を行った旅客が旅行ニーズに合致した臨時列車などの乗車券を優先的に購入できるように、12306では自動的に優先的な割り当てが行われる。乗客の側では増発列車の情報を自ら照会し、マニュアル操作で乗車券を購入する必要はない。

列車変更の手数料等が変更

乗車券を予約した後に、予定を変更する場合でもルールの最適化が行われている。1月15日から手数料の規定は以下の図のとおりだ（※央视新闻の記事に掲載された表を元に弊編集部で翻訳・作成）。ちなみに14日以前のルールにもとづくと、発車時刻から48時間未満および発車後に行う変更は、乗車当日（24時前）の列車しか選択肢がなかった。

なお、中国鉄道部門は、サードパーティーのプラットフォームから乗車券を購入した場合、追加料金の支払いや付随サービスの購入を強制されるリスクがあると指摘する。そのため、中国鉄道唯一のプラットフォームである「12306」ウェブサイト（および公式アプリ）を利用するとともに、支払い料金の受取人が「中国鉄道網絡（ネットワーク）有限公司」であることを確認するように注意を喚起している。

 参考  

画像出所：央视新闻・微信公衆号